最近流行りのリハビリ病院・リハビリ病棟って?
- リハビリ病院・病棟とは
- 普通の病院・病棟と何が違うのか
- メリット・デメリット
- 実は潜んでいる問題点
- 最後に
今回は最近流行りのリハビリ病院・リハビリ病棟って?というテーマにてお送りしたいと思います
身内や親族が骨折や脳卒中等になったことがある人なら触れる機会があったかもしれないこのリハビリ病院・病棟ですが具体的には何が違うのかなどをなるべくわかりやすく説明してみたいと思います。
リハビリ病院・病棟とは
まずはじめに最近よく聞くリハビリ病院・病棟とは正式には「回復期病棟」という名前があります。
なので以後リハビリ病院・病棟は回復期病棟と表記させて頂きます。
この回復期病棟というのが昨今増えてきているリハビリ病院・病棟と呼ばれているものになります。
この回復期というジャンルを持つ病院で約8年働いてきた経験から知った色々な特徴を今日はお話していきたいと思います。
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普通の病院・病棟と何が違うのか
この回復期病棟、普通の病棟との違いがもちろんあります、難しい専門用語はいろいろとあるのですがなるべく簡単に言うと
・一日に行えるリハビリの量が多い
・入院費用はまるめ算定
・支払いが変わるのはリハビリをやった分
・入院出来る流れや期間が病名ごとに決まっている
おおまかにこのあたりが特徴になります。少し細かく説明すると
・一日に行えるリハビリの量が多い
これは法律で1日にやっていいリハビリの量が実は決まっていて一般病棟だと基本一日2時間(発症して最初の期間や細かい状況により変動はありますが)ですが、これが回復期病棟になると3時間までOKになります。
・入院費用はまるめ算定
これは普通病院に入院したら薬の値段や入院中のレントゲンなどの検査って別途お金がかかるものですがそれらが全部含まれた値段になっています。その為普通の入院費よりも高めに設定されているという事なんですね。
具体的にどれくらいかはちょっとわからないんですが僕が働いていたところでは一か月入院して、食事をして、リハビリをしてとやると20万は超えていたと思います。みなさん高額医療申請を使ったりしてるんでしょう。
・支払いが変わるのはリハビリをやった分
前述したとおり入院費用で変化が出るのはリハビリをやった分なんです。注射をしようがレントゲンを撮ろうが一切値段は変わらないのです。
・入院出来る流れや期間が病名ごとに決まっている
回復期病棟は普通の病院のように診察をして入院というふうには出来ません。基本的には他の一般病棟や病院から転院という形でないと入院することが出来ないのと入院できる病名も決まっています(脳卒中や腰から下の骨折などなど)また、病名によって入院できる最長期間も決まっています(最大でも180日まで)
メリット・デメリット
これは患者側のメリット、病院側のメリットとどちらもありますが患者側のメリットで言えばやはりリハビリテーションを多くやれること、また退院にあたって自宅で患者を診る準備やアドバイスなどまでフォローをしてもらえることにあるでしょう。入院費用が高い事は高額医療の申請でなんとかなるでしょうし重症であればあるほどしっかりとリハビリしてきてもらいたいと思えるでしょう。
逆にデメリットはやはり費用でしょうか。いくら高額医療の申請をしたとしても手出しは8万程(収入などによって変動あり)にはなりますから厳しい家庭もあるでしょう。
でもこう考えると患者側のデメリットってあんまりないですね。
実は潜んでいる問題点
これは実際に業界にいないと絶対にわからないと思うのですが問題点もけっこうあるんです
まず一つは経験の浅いスタッフが多いこと。この回復期という特性上365日リハビリを行う事で入院料に加算できる料金があるのです。なのでどこの回復期も365日営業をしようとするのですがGWもお盆も正月も無く働き続けるには若いうちでないとエネルギー的にも辛いものがあったりするでしょうし多くのリハビリ時間を提供するために時間がキツキツで入っている事も多いため一日タイトに動き続けなくてはなりません。そういったこともあって若いスタッフが多くなるのもあるでしょう。
またスタッフの数がとても多いことも多くひとりの患者に対して色々なセラピストがリハビリに入る為、前述した若いスタッフが多い事と合わせてリハビリ内容の統一が行われていなかったり質が低いリハビリを提供する事になってしまっているという問題点もあります。
まぁでも正直専門的な知識が無い患者や家族は気づけないことが多いのであまり明るみに出ない問題ではあるかと思います。
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最後に
まぁでも患者側からしたら自分の家族が重症な脳卒中とかになったらとっとと退院させられるよりはリハビリを出来るだけやって少しでも良くなってから帰ってきてくれたほうが良いですよね。
金銭的な問題はあるけど高額医療の申請などもうまく使って対応してもらえれば患者側のデメリットはあんまりないのかなと思います。
まぁ書いてて思ったんですけど。笑
ほんと働いていると色々あるんですよ。
リハビリはやった分だけ請求出来るけどリハビリ職の給料は安く済む傾向にあるので経営サイドはおいしいんですよ。
前述したような若いスタッフが多ければなおさらです。まぁ自分はもう回復期では働いていないので最近の現状は分からないのですがどこの回復期も抱えている問題だとは思います。かなり攻め込んで書いたつもりですが働いている側は常々感じながらなんとかしなきゃと思っている人達もたくさんいるのでそこも理解してもらえるとありがたいと思います。
また少しずつ業界の話も書けたらなと思うのでよろしくお願いします。
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